A DAY IN THE LIFE

毎月10日更新
日本の中学を卒業後、カナダの高校、大学を卒業。 大学で哲学を専攻した後、バンクーバーで日本の商社に就職。 その五年後に退職し、また大学に戻って教師の資格を取り、公立高校の教師をして現在に至る。 同じ高校に通う息子が一人。数年前に離婚をしたので(というか「妻に離婚をされたので」)、現在はシングル・ファーザー。 この番組では、『徒然草』みたく、「ある凡庸な人生における凡庸な一日」をテーマに、バンクーバーでの生活を綴っていきます。

All program free.

A DAY IN THE LIFE 配信一覧

  • 2019/03/10

    子供の教育 03月号:どうもタグチです。おかわりありませんか。こどものバスケットボールの顧問をしていて、そのシーズンの終了後に、風邪をこじらせて、そのすぐあとに通知表の締め切りと、ちょっとばたばたしていまして、今月のラジオの録音がおくれてしまいました。締め切りに間に合うよう原稿を書けないこともなかったと思うんですが、今日原稿を書いてみて、やっぱりおちついて書いた方がいろいろな意味でいい感じだなと思いました。カナダは今日から夏時間です。晴天の日曜日なので、今日はちょっとダウンタウンで散策しようかなと思っています。こどもといっしょに。もうすぐ春ですね。ご自愛くださいませ。 ポッドキャスト
  • 2019/02/10

    掃除をすることは感謝すること 02月号:どうも田口です。まずは、おそくなりましたが、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくおつきあいくださいませ。日本は全国的に気温が下がって、雪が降ったりしているみたいですね。バンクーバーは今年は暖冬みたいで、いまのところ積雪はありません。山には雪が積もっていますが。まあそういう山はスキー場があるので、雪がないとこまるんでしょうけど。バンクーバーというところはけっこう高い山が切り立っていて、たとえばぼくのバルコニーからだと、右には海、そして左を観ると雪山なんて感じなんですね。ぼくはどちらかというと、山よりも海というタイプだったんですが、いまのアパートからは海よりも山の景色を観ることが多くて、ときどきビールを飲みながら、「うーん、山、いいなあ」という感じで山の景色を愉しむようになってきています。今月は「掃除をすることは感謝すること」というタイトルでお届けします。お付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2019/01/10

    しあわせについて (つづき)  01月号:どうも田口です。二週間の冬休み中です。こどもは元妻といるので、ひとり静かに、映画を観たり、サウナで寝たり、本を読んだり、映画を観たりして、休暇を過ごしています。前にも書きましたが、ぼくって、ひとに会ったりすることすくないんですね。どれくらいすくないかというと、最後に他人と顔を合わせて食事をしたのは、4か月前のことですね。カナダのクリスマスや新年って、けっこう人が集まってパーティーなんかしているんですが、ぼくは複数のひとたちと長時間いっしょにいるというのを苦痛に感じるので、映画やドラマであるような、対面のマンションではなやかなパーティーでわいわいしているのを窓から眺めて、さびしく感じるのはないですね。どちらかというと、そういうのを観ると、「苦痛そうだなあ。ああいうところにいないぼくはラッキーだなあ」と感じちゃいます。パーティーはぜんぶだめかというとそうでもなくて、まあ強いてあげると、たとえばどっかの会社の忘年会で、費用はぜんぶ会社持ちで(帰りのタクシー代も)、ちょっと自分ではお金を出せないような温泉旅館の高級料理で、すきなときに温泉に入れて、二次会もなしで、9時には解散とかいうのだったら、よろこんで行きますが、そういうのってもうずっとないですね。カナダには温泉旅館自体ないし・・・。今月もお付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2018/12/10

    自由意志について 12月号:どうも田口です。今日、ぼくといっしょに「哲学クラブ」を主宰している生徒が廊下でぼくに、「自由意志について、先生はどう考えてますか?」って言うので(たぶん何かの授業でそういう設問があったんでしょうけど、なんかすごくシュールな日常だと思いません?)、ちょっと考えて「それはまあ捉え方の問題だね。つまりまあ主観的なものだね。客観的に自由意志があるか、ないかっていうのは不毛だと思う」と答えました。『どんなときもどんなときも 僕が僕らしくあるために 「好きなものは好き」と 言えるきもち抱きしめてたい どんなときもどんなときも 迷い探し続ける日々が 答えになること僕は知ってるから』(※松岡茉優ミュージックビデオ「どんなときも」より) 今年一年お付き合いいただきありがとうございました。新年もどうぞよろしくお願いします。良い年末年始をお迎えください。 ポッドキャスト
  • 2018/11/10

    しあわせについて 11月号:どうも田口です。バンクーバーは雨の日がつづいています。まあもう11月ですから、冬の雨季にはいったと考えていいかなと思っています。今年は夏の間ずっとバンクーバーにいて、ほとんど雨のない夏を観てきたので、恵みの雨というか、なんとなく木々を含む自然が雨をよろこんでいるような感じがして、例年とはちがった雨の見方をしています。日本ももうすぐ冬ですね。ご自愛ください。 ポッドキャスト
  • 2018/10/10

    カナダのパーティー事情 10月号:どうも田口です。バンクーバーはだいぶん秋が深まってきて、紅葉がきれいになってきました。夏の間、バルコニーでよくくつろいでいたんですが、もう肌寒いので、あまりバルコニーに出ることがなくなりました。日本も紅葉がきれいな季節ですね。どうぞお時間を見つけて、ゆっくりお散歩でもされてください。 ポッドキャスト
  • 2018/09/10

    逆切れについて 09月号:どうも田口です。二か月の夏休みがおわって、明日から仕事です。バンクーバーの夏はほとんど雨がなくて、一週間くらい、夜暑すぎる感のある期間をのぞけば、まず世界有数の避暑地の名の通りの、快適な夏でした。夜暑かったとき、扇風機を買おうかなとも考えたんですが、結局買わずにすみました。今日は晴天なんですが、いまはもう秋の風が吹いていて、ときどき窓を閉めないと、寒いくらいです。日本の夏はいろいろとたいへんだったみたいですね。でもネットで予報を見る限り、9月は例年通りの気温らしいですね。あと、これを書いている時点で、大型台風の21号が接近中となっています。これが過ぎたら、秋なんじゃないでしょうか。がんばってくださいね。さて、今月は「逆切れについて」です。今回はいつもよりながいので、途中で飽きられないといいのですが、よろしくおつきあいください。 ポッドキャスト
  • 2018/08/10

    自分探しについて 08月号:どうも田口です。先月もお話ししましたが、今年は何年かぶりに日本に帰らずに、バンクーバーで夏を過ごしています。高校教師を職業としているぼくは二か月の夏休みがあって、いまちょうど折り返し地点です。久しぶりのバンクーバーの夏はいまのところ過ごしやすい気候です。ほとんど毎日晴天で、もちろんクーラーなしの生活です。ダウンタウンのすぐそばに海に囲まれたスタンレーパークという外周10キロの公園があって、そこをときどき朝起きて走っています。日本はたいへんな暑さと聞いています。どうぞご自愛くださいませ。 ポッドキャスト
  • 2018/07/10

    スローライフ 07月号:どうも田口です。今月もみなさまからのおたよりから。そして、『スローライフ』と題しましてお送りします。夏休みです。以前にもお話ししたんじゃないかと思いますが、ぼくは教師をしていて、カナダの教師は夏休みが二か月あるんですね。この夏休みは成り行きから、スローライフを実践しようと思っています。お付き合いください。日本は梅雨とか台風とかたいへんそうですね。ご自愛くださいませ。 ポッドキャスト
  • 2018/06/10

    けっしてミニマリストじゃないんだけど 06月号:どうも田口です。バンクーバーはずっと快晴がつづいています。空が青くて、風も冷たくて、山にはまだ雪が残っていて、まさに初夏という感じです。ぼくは来月の今頃はもう夏休みです。みなさまは梅雨ですかね。雨が降ると、運転とか歩くのとか視界が悪くてあぶないこともあったりするので、お気をつけておすごしください。今月もお付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2018/05/10

    いい会話のために 05月号:どうも田口です。今日は金曜日なので、お酒を飲みながらこれを書いています。というのが、ぼくはお酒すきなんですが、というかすきなので、週末しか飲まないことにしてるんですね。こうしてみなさまに向かって話しかけるのはほんとうにたのしいひとときです。いつもありがとうございます。バンクーバーはもう初夏ですが、バンクーバーの夏はそんなに暑くならないので過ごしやすいです。飛行機代は高いんですが、できればいつかバンクーバーの夏を体験されてください。控えめに言って、すごくいいです。今月もお付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2018/04/10

    科学的世界観について 04月号:どうも田口です。またおやすみしちゃいました。すみませんでした。最近カレンダーをあまり観ずに生活していて、メールもろくにチェックしていなかったので、締め切りが過ぎてずっとしてからきづいちゃいました。さてさて、今月も皆様からのおたよりのあと本題に入ります。今月は「科学的世界観について」です。お付き合いください。日本はもう春日和だと聞いています。お散歩なんかされたりするにはいい季節ですね。ぼくもあと一週間で二週間の春休みなので、積極的にお散歩しようとおもいます。たいていひとりでですが。 ポッドキャスト
  • 2018/01/10

    プロセスと結果について 01月号:どうも田口です。先月は勝手におやすみして、すみませんでした。実は今回原稿を書くまで、たぶんいそがしかったからでしょうね、ぜんぜん気づきませんでした。さて、新年最初の A DAY IN THE LIFE 。今月は「プロセスと結果について」です。お付き合いください。そして、申し遅れましたが、あけましておめでとうございます。ひきつづき今年もご愛顧賜りますようお願い申し上げます。 ポッドキャスト
  • 2017/11/10

    外人に対するコンプレックス 11月号:どうも田口です。先週あたりまで昼休みに外でゴルフの練習をしていたんですが、急に気温が落ちて、初雪まで降っちゃいました。最近は朝零度近くというのがふつうになっています。まだ紅葉はあるんですが、気温はもう真冬です。日本ももう寒くなってきたんじゃないでしょうか。秋の紅葉や月見は楽しまれましたか?バンクーバーの四季もわるくないですが、やっぱり四季は日本のがいいですね。 ポッドキャスト
  • 2017/10/10

    ジャズ喫茶論考 10月号:どうも田口です。バンクーバーはこれから秋が始まろうとしているところです。いまから紅葉がたのしみですが、そのころにはもう寒くてバルコニーでビールを飲んだり、食事をしたりできなくなるので、なるべくバルコニーに出て何かするようにしています。今月も皆様からのお便りから、そして、今月のタイトル「ジャズ喫茶論考」をお届けします。お付き合いください。日本ももうすぐ紅葉の季節なんでしょうね。おたがいにたのしみですね。 ポッドキャスト
  • 2017/09/10

    Boys, Be Ambitious! 09月号:どうも田口です。前の二回分、日本での録音だったんですが、今回は例によってバンクーバーからです。バンクーバーには8月の終わりに戻ってきました。今日は曇っていて気温は20度ですが、晴れると27度くらいまで上がるので、まだまだ夏です。では今月も皆様からのお便りから、そして、今月のタイトル「Boys, Be Ambitious!」をお届けします。たぶん放送したんじゃあないかと思いますが昔書いたものに手を加えています。お付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2017/08/10

    講義と授業の違い 08月号:どうも田口です。ぼくはバンクーバーで高校の教師をしているので7月と8月は二か月の夏休みです。「二か月の夏休み、いいなあ」というノリで選んだ仕事とはいえ、二か月の休みというのはちょっと世間様には申し訳が立たないような長さです。今更ながら、申し訳ありません。でも休みが悠悠自適かというと、そうでもなくて、最初の一か月はほとんど毎日九月の新学期の準備をしています。ぼくはだいたい同じ科目を受け持っているので、その科目のノートを整理して教え方の向上を図っています。あとは、これは趣味で哲学書の翻訳、暇な時間は本を読んだり(今、竹田青嗣教授のヘーゲル入門書に凝っています)、マンガを読んだり(今、西炯子さんに凝っています)、ドライブに行ったり、デパートや店でモノを物色したりして過ごしています。子供はもうすぐカナダからここに来るんですが、来たらぼくの仕事はせずに、彼とゴルフをしたり (とはいっても経済上、毎日というわけにはいきませんが)今年は九月から物理のクラスを取り始めるので、その先生からちょっと予習をしててねと100ページにわたる問題集を渡されているので、多分これを子供と一緒にするのに一日数時間は取られそうな気がします。ともすれば、仕事がある日常の方が忙しくないかなと感じることもありますが、まあそうすると全体的に緩い環境で生活をしているようで、これまた申し訳ありません。さて、今月のテーマは「講義と授業の違い」です。お付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2017/07/10

    掃 除 07月号:どうも田口です。みなさま、お元気ですか。今年も学校が終って、明後日日本に発ちます。ぼうや(というのはぼくの子供のことです)とは、彼が7月末に日本に来てぼくと合流するまでしばらくお別れです。もう寂しいですが、この寂しさは辛いと言えば辛いんですが、裏返してみると、彼を愛おしく思っているということからきているので、逆に寂しく感じなかったらもっと寂しく辛い状況になっているんじゃないかとも思います。さて、今月の文章です。テーマは掃除です。今月も最後までお付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2017/06/10

    外的世界とはどのように存在しているのか 06月号:どうも田口です。もうバンクーバーは夏です。バンクーバーの夏は暑いと言えば、暑いんですが、空気が乾燥しているせいで、木陰に入ったり、日が暮れると涼しいです。そういった感じで、バンクーバーの夏はとても過ごしやすいです。というわけで、バンクーバーに来られるのなら、夏がぜんぜんお勧めです。さて、今月もまた哲学の話なんですが、外的世界とはどのように存在しているのかという話の続きです。来月からはまた普通の話をします。よろしくおつきあいください。ところで例によって、来月から二か月間、日本に帰っています。ぼくは教師をしているので、夏休みなんですよね。毎年夏休みに日本に帰っているんですが、いつも「ああ、また一年が終わったな」という感じで、帰路につきます。6月に一年が終るって、ちょっと変な感じですね。 ポッドキャスト
  • 2017/05/10

    ぼくたちの住んでいる世界は存在するのか? 05月号:どうも田口です。今、バルコニーでお酒を飲みながら、この文章を書いています。実を言うとお酒はシャンパンなんですが、シャンパンというとちょっと気恥ずかしいところがあって「お酒」ということにしました。お酒を飲みながら文章を書くのはすごく好きです。シャンパンのつまみにカナダのチェダーチーズを食べているんですが、カナダのチェダーチーズもけっこう好きです。今月は哲学の話です。よろしくおつきあいください。 ポッドキャスト
  • 2017/04/10

    フィアット500がぼくに教えてくれたこと 04月号:どうも田口です。もうバンクーバーは桜があちらこちらで咲き始めていて、春なんだなあと感じさせてくれますが、天気はあまりぱっとしません。ちょっと天気が良くなったら、バルコニーで焼肉でもして、お花見をしようかなと考えています。アパートは十階なのでちょっと遠いですが、カナダは外では飲めないんですよね。今月は「フィアット500がぼくに教えてくれたこと」というタイトルでお届けします。お付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2017/03/10

    2001年5月11日 ぼうやがぼくの世界の中心になった日 03月号:今月はちょっとばたばたしていて、落ち着いて文章を書けるような状況ではないんですね。というわけで、昔書いた文章を探してみたら、ぼうやが(というのは15歳になるぼくの息子です)生まれたときのことを書いた文章を見つけたので、それを紹介させてください。忙しくてばたばたしているというのもあるんですが、実際のところはちょっと疲れているかなというのもあります。 ポッドキャスト
  • 2017/01/10

    ぼくの好きな作家 カミュ 01月号:新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合いください。今月は『ぼくの好きな作家 カミュ』です。アルベール・カミュは、ぼくが大学生の時にいちばん傾倒していた作家です。大学生の頃って、多数の人々にとって人格が形成される時期だと思うんですけど、ぼくもその例にもれず、大学生の頃、自分の持つべき人格を考えるにあたり、ほとんどの回答をカミュの文章の中に求めていました。いまでもカミュの影響は否めないんですけど、客観的に自分の性格を考えてみると、ぼくの人格は「持つべき」人格というよりは「なるようにしてなった」人格といった感じなので、いまとなってはカミュがぼくに示した指針の数々は、ぼくにとって到達ができなかった理想として存在しているような気がします。 ポッドキャスト
  • 2016/12/10

    恋と愛 12月号:どうも田口です。バンクーバーは絵に描いたような大雪です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。今月の文章は『恋と愛』です。よろしくお付き合いください。誰かと恋をして、恋に落ちた時の恋愛感情はどれほどつづくんでしょうか?これは人によって違うんでしょうけど、ぼくはたいてい長くて半年といったところではないかと思います。その恋愛感情の高揚感がなくなったら、関係はどうなるのかというと、これも人によるんですが、ぼくの場合は、言い方が悪いかもしれませんが、義理というかカルマというか一蓮托生というか、その人との関係を終わりまでつづけていきます。「愛していないんだったら、一緒にいるというのは、偽善的だ」という人もいましたが、愛していないんじゃなくて、恋していないんですね。(※続きは番組内にて‥)今年もお世話になりました。それではまた来年、よいお年をお迎えください。 ポッドキャスト
  • 2016/11/10

    バンクーバーでのデート 11月号:デートをするときに、レストランの選択っていうのがあるけど、行きつけのレストランっていうのがいい。それがどれだけ評判のいいレストランでも、馴染みの少ないレストランだと、どうしても想定外のことがあったりするし、たとえ何事もなかったとしても、ぼくなんかだったら想定外のことがあり得るというだけで、ちょっと不安になってデートに集中できなくなると思う。そして相手に対しても、「はじめてだったけど、評判通りいいレストランでよかったです」というのと「ここはよく知っているレストランなので、あなたがくつろいで過ごせると思ってここにしました」というのでは、もちろん後者の方がぜんぜんいいよね。(※続きは本編にて‥) ポッドキャスト
  • 2016/09/10

    あたらしい電話帳 09月号:どうも 田口 です。7月8月と日本に居るんですが、かなり暑い夏ですね。ぼくは夏休みで仕事をしていないので、日中クーラーの効いていないところに居ることはほとんどないんですが、それでも暑いなあと思うんですから、お仕事たいへんでしょうね。なぜ、田口 は夏休みが長いのかと思われる方もいらっしゃると思いますが、これはぼくがバンクーバーの公立高校で働いていて、教師は二か月夏休みがあるんですね。これだけ休みが長いと、何かバイトでもしてお金を稼いでもいいんでしょうけど、ぼくの尊敬する アルベール・カミュ によると、(貧乏でも)自分の自由になる時間かお金かのどちらかを選ばなければならないとしたら迷わず自由になる時間のほうを選べということなので、まあそういうことです。でも、友人の言葉を借りるなら「いいご身分」であることには間違いないので、謝ります。ぼくが謝ったかといって、暑さが和らぐわけでもないんですが。さて、今月のトークのタイトルは「あたらしい電話帳」です。よろしくお付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2016/08/10

    山みず木 08月号:どうも田口です。いかがお過ごしですか。今月は毎年一回は訪ねている黒川温泉にある山みず木という旅館の話です。実を言うと、今日本にいます。今年の夏は暑くなりそうですね。おからだにお気をつけて、ご自愛ください。それではお聴きください。 ポッドキャスト
  • 2016/07/10

    一年の終わりに 07月号:どうも田口です。明日、日本に帰るんで準備でちょっとバタバタしています。毎年のことなので慣れてはいるんですが、二か月家を空けるというのはそれなりに「一仕事」になるのが実情です。加えて昨日は日本に帰る前にぼうやとの最後の日なるものを催して、ゴルフと夕食と映画で一日を過ごして、その前日まで働いていて、また言いますが、けっこうバタバタしています。というわけで、今月はぼうやに今日書いた手紙という内容です。申し訳ありませんと言ってもいいところなんですが、ぼくのこの番組のテーマって基本的にぼうやのことなんですよね。だからご勘弁のほどを。この後ぼくは日本に発って、ぼうやはバンクーバーとハワイで離婚したぼくの妻と過ごして、今月の終わりに日本に来ます。それではお聴きください。 ポッドキャスト
  • 2016/06/10

    フランソワーズ・サガン 06月号:どうも田口です。皆様お変わりありませんか。今月もよろしくお付き合いください。さて、今月はフランソワーズ・サガンという作家の話 をさせてください。フランソワーズ・サガンという作家が好きです。事実、昨晩も彼女の『ブラームスはお好き』を再読しました。どういう背景からサガンを読みはじめたのか、ちょっと記憶を辿ってみますね。ぼくは18歳でした。18歳のぼくはカナダの高校を卒業して、何もしていませんでした。この「何もしていない」というのは言葉通りそのままで、その頃のぼくは「カナダなんて二度と行くかよ」と思っていて、かといって就職にも日本の大学も興味がないという状況下、一週間に数回英会話教室のアルバイトをする以外は本当に何もしていませんでした。<<中 略>> いつも自分勝手なトークにつきあっていただいて頭が下がります。今月もお付き合いいただけましたら幸いです。 ポッドキャスト
  • 2016/05/10

    ゴルフのスコアと自己肯定について 05月号:バンクーバーはもう夏で、この原稿もアパートのバルコニーで時々海を眺めながら、書いています。海の景色と言っても、前のビルに遮られて、少ししか見えないんですけど、海を見るとほっとします。もちろん、ビールと一緒です。海とビール、どちらか一つ取らなければいけないとすると、かなり迷いそうですね。今月もしばらくの間、お付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2016/04/10

    村上春樹さん 04月号:バンクーバーは春です。気温も上がってきて、夕食や週末の遅い朝食をバルコニーで食べられるようになりました。実は、バルコニーの食事って、すごく好きなんですよね。ぼくがどういうものをカナダで食べているのかと気になる方は、ぼくのブログサイト(https://tatsuzotaguchi.wordpress.com/)に写真を掲載していますので、お暇でしたらご観覧ください。さて、今月は本の話です。ぼくのいちばん好きな作家は、村上春樹さんです。村上さんは四冊目の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」からリアル・タイムで読みはじめたので、もうかれこれ三十年くらいリアル・タイムで読んでいることになりますね。それでは今月もよろしくお付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2016/03/10

    ABOUT CHET BAKER 03月号:どうも田口です。今月はチェット・ベイカーの話をさせてください。最後までお聴きいただけましたら幸いです。こちら、アパートの窓から見えるスキー場の山はまだしっかり雪が積もっていますが、バンクーバーはもう春が近いみたいです。実際にあと一週間で春休みです。日本に帰りたいところなんですが、そんなお金もないので、バンクーバーでゆっくり衣替えをしたり、散歩をしたりして過ごそうと思っています。実はバンクーバーって桜の木がたくさんあって、春の散歩はけっこう目に楽しいんですよね。春休みにちょうどよく桜が満開になってくれたらいいなと思います。それでは今月もよろしくお付き合いください。 ポッドキャスト
  • 2016/02/10

    ニーバーの祈り 02月号:どうも田口です。一年ぶりになるんですかね、ちょっと思うところあって、再登板することになりました。ぼくの住んでいるバンクーバーから、日々の生活を綴っていきたいと思います。ぼくは、十四歳の子供がいて、公立高校で教師をしています。だから、ぼくの日常生活はその二つに絡んだ出来事が最たるものとなります。今回の話も、例に漏れず、ぼくの子供の話です。よろしくお付き合いください。日本は寒さが厳しいみたいですね。バンクーバーは西岸海洋性気候なので、穏やかな冬ですが、雨の日がずっと続いています。これはこれで、うっとうしくて厳しいと言えば厳しいんですけどね。事実、この季節は自殺者の数が年間を通してピークになるらしいです。ご感想・ご質問などがあれば、いつでもお便りください。お待ちしています。 ポッドキャスト