車到山前必有路

毎月01日更新
変化の激しい上海に住み着いて16年。この間、好奇心が旺盛ではない私もこの国特有の制度、習慣、人間関係などを嫌でも知らされることになりました。ここ数年、中国の発展とともに、日本のマスコミも上海を取材せざるを得なくなり、さまざまな内容のニュースを報道しているようです。その中には、日本のマスコミの言う通りの「中国」もあれば、そうではないと思われるような「中国」もあります。本当の上海を知ってほしいなどという気負いはありません。私の身の回りの些細な出来事をできるだけ加工することなく、素材としてみなさんにお届できればと思うのみです。楽しんでいただけたら嬉しいです。

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車到山前必有路 配信一覧

  • 2021/12/01

    魚屋夫婦との会話 12月号:空気が薄くなっていくような心もとない感覚。見えないサランラップで覆われてしまったような閉塞感。オーウェルの「1984年」の世界とはこんな感じなのかもしれません。まさか小説世界がリアルに体感できるとは。...でも、そんな不安と息苦しさを多少なりとも和らげてくれたのは魚屋夫婦との会話でした。かつては上海のよさを感じることがありました。こちらに移り住んできた頃のことです。「ありました」ではなく、「あります」なのかな。少しでも、そんなよさに気づきたい。気づけたら、いいなあ。 ポッドキャスト

  • 2021/11/01

    批判のための批判ではない批判は... 11月号:他者を批判するのはたやすい。でも、投げたものは必ず自分の身に返ってきます。大学生の時のバイト先の居酒屋のマスターは呪術ができる人で、天皇家(三笠宮家)ともかかわりがありました。彼がある時こんなことを言いました。「人を呪い殺すことはできる。でもしない。なぜなら、それは自分に返ってくるから」。仏教的な発想ではありますが、でも当時、変に納得しました。いまでも、マスターが言った言葉はその通りだと思っています。それでも、批判のための批判ではない批判は、やはりすべきだと思うのです。批判しなければ生きていることが苦しい人生ならば、批判して、返ってくるものを粛然と受け入れたいと思っています。 ポッドキャスト

  • 2021/10/01

    中国東北地方での電力供給制限について 10月号:本来ならば10月は1週間のゴールデンウィーク、国慶節で、億単位の人が移動するときでもあります。でも、昨年、今年と2連連続で、大移動は小移動に。遠くへの旅行もいいのですが、こんな時には足元の景色をじっくり観察するのもいいと思います。今回は中国の東北地方での電力供給制限についてのお話です。 ポッドキャスト

  • 2021/09/01

    なぜ中国女子バレーチームが予選敗退したのか 09月号:東京オリンピックを単なる個人的な利益のために利用した政権に腹をたてていました。カネと権力。とんでもなく美味しいんだろうなあ。相当美味しいんでしょうね。こちら中国でも似たようなケースがありました。今回は、なぜ中国女子バレーチームが予選敗退したのかという謎についてご紹介します。 ポッドキャスト

  • 2021/08/01

    人に体質があるように... 08月号:人に体質があるように、会社や国にも体質がある。こちらで大きな災害や事故、事件が起きるたびにそのことを強く感じさせられます。今回は、中国を統治する党を対象 に、その体質について考えたことをお話します。対象を理解するには、相手が何を語っているかではなく、対象相手の体質をつかまえることがなにより肝要です。ここでいう体質とは行動原理、行動パターンと言い換えてもいいかもしれません。 ポッドキャスト

  • 2021/07/01

    言いたいことが言えなかったインタビューについて 07月号:5月、6月と続けてインタビューを受けました。受けて楽しいインタビューとそうでないのと。いずれも貴重な体験ではあるけれど、言いたいことが言えないインタビューは、もう経験したくないなあ。今回は、言いたいことが言えなかったインタビューについて触れました。権力への巻き込まれ というのがどのようにして起こるのかが見て取れるかもしれません。 ポッドキャスト

  • 2021/06/01

    卒業生にインタビューを受けたお話し 06月号:卒業生からのメール有り。教師をやっていて何がうれしいかというと、卒業した学生から連絡をもらったり、卒業生が会いに来てくれたり、といったこと。在学中には知らなかったことを聞いたり、話したり。数は多くないけれど、そういった学生が時々います。とてもありがたいことです。会って、若返りの力、働く力をいただいちゃいます。今回は 卒業生にインタビューを受けた話 です。 ポッドキャスト

  • 2021/05/01

    価値観というのは知識だけではない 05月号:先日、3年生の学生とおしゃべりをしました。久しぶりに学生と1対1でじっくりと話したので、いろんな新しい発見がありました。その会話の中で思ったのは、価値観というのは知識だけではない、ということでした。それは、知識だけではなく、リアルな身体感覚を持つもので、実感できなければ、価値観を理解したとは言えない。知識だけのものならば、それはどこにでも持って行けます。でも、ある国の価値観を自分の国に持って行っても、それは理解できない場合があります。それは、その価値観が"身体感覚に合わない"からです。そのことは発見でもあり、新たな課題にもなりました。学生との会話は刺激になります。 ポッドキャスト

  • 2021/04/01

    桜は単に美しいだけのものではない 04月号:大学の構内や家の近所の公園の桜が咲き誇っています。遠くから見るととても美しく荘厳にすら映ります。梶井基次郎や坂口安吾は桜を単に美しいと見なかったようです。梶井は屍体が埋まっている と書き、安吾は妖しいもの、あるいは 孤独 をそこに見ました。いま私がいるこの場所の状況に通じるものがあるのではないかと思ってしまいました。具体的なエピソードを一つだけですがご紹介しました。よろしければ、どうぞお聴きください。 ポッドキャスト

  • 2021/03/01

    他者を思いやることがなぜできない 03月号:うつうつとした気分なのは、長い休みが終わり仕事が始まるためばかりじゃない。真綿で首を絞められる、という表現とはちょっと違う。梅雨が一年以上続いていて、いつ梅雨が明けるか全くわからないような気分。言いたいことを言いたい相手に言えない不自由さ。言いたいことを言ってはいけないという忖度、自己規制がさらに気持ちを憂鬱にする。そんな感じ。「この先どうなるんだろう」。最近は日に一回は、思っても詮無いことが頭に浮かぶ。なぜ、ある種の人は一歩退いて他者を思いやることができないのか。これもまた考えても詮無いこと。この梅雨はいつまで続くのでしょうか。 ポッドキャスト

  • 2021/02/01

    2021年中国の春節は2月11日 02月号:2021年の中国の春節は2月11日です。公共交通機関の帰省客用運転は1月28日に始まりました。でも、初日28日の電車での帰省客数は例年の3分の1の6万人弱。新型コロナ感染の第二波がじわじわと広がり、政府もできるだけ帰省(移動)しないようにプレッシャーをかけているためです。例年であれば、外地からの出稼ぎ労働者が帰省する春節時期の上海は、まるでゴーストタウンのような様相を呈するのですが、今年は一味違った光景 が見られそうです。窒息しそうな日常の中で、小さな発見や楽しさを 見つけられるといいなあと思います。今回も前回同様、身の回りで起こったことをとっかかりに、考えたことを語ろうと思います。 ポッドキャスト

  • 2021/01/01

    新しき年 年頭にあたって思うこと 01月号:歴史学が専門の大学教授が、しらっと自国の史実を捻じ曲げて解説する。この事実を自身の目で見た時、もうここでは真の学問はできないと悟りました。案の定、この教授はこの国の政府系の新聞やテレビにしばしば顔を出し、"太鼓を叩く" 姿を見せてくれます。別の知人の大学教授はこのご時世にもかかわらず、子息を米国へ留学させます。理由は、「中国の大学では本当の勉強ができないから」。深く頷くしかありません。この国はどこかで誤った道を進み始めてしまったようです。残念ながら、私の知るかつての中国はどんどん失われていっています。 ポッドキャスト

  • 2020/12/01

    とりとめのないことを思いつくままに 12月号:9月の新学期が始まると、息つく暇なく怒涛のように時間が過ぎ去り、気が付くと年末を迎えている、そんな生活リズムを毎年同じように続けてきました。でも、今回は前の学期にオンライン授業で楽をしたためか、オフラインの今学期は喘ぎ気味です。ぜいぜいいってます。それでもやはり対面での授業はいいものだと実感しているのも確かです。何を当たり前なことを、と言われそうですが、どれだけ通信技術や機器が発達しようとも、私たちはやはり膝を突き合わせ、互いの目を見、相手の表情の微妙な変化を察知しながら、相手が何を感じ、何を言おうとしているか懸命に推測し、コミュニケーションをとろうとする動物なんですね。そして、その意思疎通で悩み、喜ぶ。当たり前のことを実感した4か月でした。聴視者のみなさん、今年もお聞きくださり、励ましの言葉をいただき、ありがとうございました。皆さまにとって、新たな年も良き一年でありますよう、祈っています。今回は、とりとめのないことを思いつくままお話します。 ポッドキャスト
  • 2020/11/01

    彼女は香港からの"留学生" -Ⅱ- 11月号:いま上海で暮らしていると、新型コロナ感染は別世界のことのように思われます。ほんの少し前までは、確かに存在し、私たちを激しく動揺させていたのに。先日授業で「お勧めの**」というテーマで作文を書いてもらいました。その中に、当時武漢に帰省していた学生の作品がありました。彼は文中にこう書いています。「もう家族も、自分も、親戚も、みな死ぬんだろうと諦めていた」コロナは確かに存在していました。そして、多くの人が感染により命を落としました。こちらでは、経済のことばかりが話題になっています。でも、亡くなった人々やその遺族のことはあまり大きく取り上げられることはないようです。私たちは古来、死を大切に扱ってきました。そこにはさまざまな理由があったでしょう。非科学的な理由もあったと思います。でも。死をないがしろにして、成し遂げる経済発展、国の発展って、何なのでしょう。違和感はますます膨らんでいきます。今回は、香港からの"留学生"へのインタビューの後半の内容をお送りします。 ポッドキャスト
  • 2020/10/01

    彼女は香港からの"留学生" 10月号:新学期は新しい出会いの時期です。楽しくもありますが、たくさんの学生の名前を覚えるのも大変です。しかも一クラスに同姓の学生が3人、4人ということもあります。つまり、フルネームで覚えなくてはならないわけです。脳細胞が残り少ない身にとってはちょっとした試練の時でもあります。今回はそのような新たな出会いで知り合った学生へのインタビューです。彼女は香港からの"留学生"。以前から香港や台湾からの学生には出会っていましたが、当時は世界情勢がいまのような緊迫したものではなかったこともあり、特に個人的に話すこともありませんでした。でも。今回はやはり聞いてみたくなりました。インタビューの内容は複数回に分けてお送りします。今回はその1。香港の中高教育とこちらでの学生生活の一部について話してもらいました。 ポッドキャスト
  • 2020/09/01

    「食べ物浪費防止運動」への違和感と「ミサイルの行方」 09月号:じわりじわりと真綿で首を絞められる感覚。表現としてはよく見聞きしてきましたが、実際のところ実感としてはあまりわかってはいませんでした。いま、それを体感しています。でも、まわりの多くの人がこの感覚を感じていないようです。あるいは感じても感じていないふりをしているだけなのかもしれません。あるいは感じていないふりをしているうちに、感じなくなるとでも考えているのかもしれません。「美味しいもの食べられるでしょ」「いま十分に幸せだと思うよ」「特に不自由ないもの」そう言われてしまえば、こちらとしても返す言葉はありません。(言いたいことが言えなくても、幸せなんだね? おかしいことをおかしいと言えなくても、幸せなんだね?)他者の幸せ感を批判し、無用な波風を立てる必要もない、と怖気てしまいます。批判を避けているのは自分も同じだ、と思います。でも、いま必要なのは的を得た批判を口にすることと、そうした批判をしっかりと受け止める勇気ではないか。いま日本も中国も同じ状況にあるように思えます。今回の話題は「食べ物浪費防止運動」への違和感と「ミサイルの行方」です。 ポッドキャスト
  • 2020/08/01

    中国の離婚についてのお話し 08月号:子どものころ、父親がひどい呑ん兵衛だったことで、家では何度も"離婚"という言葉を耳にした。中学生になると、母は踏むと音をたてずに畳が沈み込むような黴臭い長屋に部屋を借り、姉と私を掃除に行かせた。湿った畳を拭き終えた後の姉のため息は一生忘れないと思う。でも結局はいつもの通り、両親は離婚しなかった。あの掃除以来、"離婚"という言葉は私の心にいつも黴臭く湿った畳を思い起こさせる。今回は中国の離婚についてのお話しです。日本の離婚率は1.7%、アメリカは2.5%。では中国は?離婚率の数字をどのように捉えるか。皆さんへの宿題です。 ポッドキャスト
  • 2020/07/01

    上海の家政婦さんについて 07月号:以前、上海から日本の実家に戻った時、我が家に来てもらっている家政婦さんの話をしました。それをそばで聞いていた姉は、「ええっ!お手伝いさんって、あなた、すっごい(お金持ちだ)わね」と一言。確かに、日本的な感覚からすれば、〈お手伝いさんを雇う=お金持ち〉という図式がまず頭に浮かぶのも無理はありません。でも、上海では家政婦さんを雇うのは特に珍しいことではありません。ということで、今回は上海の家政婦さんについてちょっとご紹介したいと思います。 ポッドキャスト
  • 2020/06/01

    高齢社会に向かっている中国の医療や介護に関して 06月号:中国は日本の後を追うようにして、高齢社会に向かっています。公園や道端などで踊ったり、集まっておしゃべりしている上海のお年寄りたちを見ていると、めちゃめちゃ元気で楽しそうです。日本のお年寄りたちとの違いを強く感じます。でも、医療や介護に関しては、日本と似ているようです。行き場のないお年寄りが病院を転々としている。その現実を、最近の義母の入院を通じて垣間見ました。今回はそうして聞きかじったお話をご紹介したいと思います。 ポッドキャスト
  • 2020/05/01

    50過ぎの手習いとその質について 05月号:こちらでは5月の連休に、国民に財布の紐をゆるめてもらおうと、4月の末から連日のように、消費を煽る宣伝やニュースが放送され続けています。何千人もの犠牲者を出したばかりで、浮かれた調子になれるほうがどうかと思うのですが、やはり国が期待するほど消費は伸びていないようです。あまりの経済至上もいかがなものなのでしょうか。でもそういうと、「経済が成長しなければ、みんなが豊かになれない」そんな声が聞こえてきそうです。でも、この声、どこかで聞いたことがあるような......。経済が成長しなくても豊かであることは可能、と私は妄信します。お金がなくて多少不便であったころ、私たちは今とは違う幸せを感じることができていた。違いますか?今回は50過ぎの手習いとその質についてです。 ポッドキャスト
  • 2020/04/01

    神は細部に宿る 04月号:オンライン授業を始めて1か月が過ぎようとしています。やってみて、その便利さにすこしだけ感心しています。可能性は相当大きなものがあるんだろうなあと思います。 同僚の先生は、日本へ帰国後、こちらに戻れなくなり、いまも日本からオンライン授業をされています。学生の評判も良いそうです。私はといえば、なんとか落伍しないようにと必死です。一方、子どもの自宅でのオンライン授業の様子を見ていると、先生が可哀そうになったりもします。この状態は、おそらく4月いっぱいは続くだろうというのが、大方の見方です。もう少し、がんばろう。日本文化の特徴を説明する時に私がよく使うのが「神は細部に宿る」という言葉です。新型肺炎をめぐる中国国内の状況を見ていて思うのは、この至言は日本文化の特徴の説明のみに限らないということです。今回はそんなことを考えながら、いくつかの話題を拾ってみました。 ポッドキャスト
  • 2020/03/01

    見聞きした身の回りのこと そこから考えたことについて 03月号:新型肺炎コロナウイルス(COVID-19)による新規感染患者数の増加割合が鈍くなり、国家衛生健康委員会専門家チームのトップである鐘南山医師は2月末、適切に対応できれば、4月末には感染を抑制できると発表しました。鐘医師は今回の COVID-19 感染問題への適切で勇気ある対応から、国民に英雄視され大きな信頼を得ている人物です。国のメンツもかかっている問題だけに、鐘医師の言葉にはそれなりの根拠があるものと思われます。彼の言葉が実現することを祈ります。今回は前回に引き続き、ほぼ家にこもったまま1か月以上を送っている私が見聞きした身の回りのこと、そこから考えたことについてお話ししたいと思います。 ポッドキャスト
  • 2020/02/01

    新型肺炎コロナウイルス感染拡大下の上海にて 02月号:2019年末、中国の湖北省武漢市を発生地とする新型肺炎コロナウイルスによる感染が広がり始めました。武漢市や湖北省の初期動作の遅れや情報公開上の問題、さらには30億人が移動する春節という時期的なもの等々もあり、感染は急速度で中国全土に拡大、さらに海外へも拡散しているのは皆さんご承知の通り。致死率はSARSほどではないものの、その拡散の速度は驚くほど速く、治療薬もないため、人々の不安は高まっています。そのうえ、予防において最も有効とされるマスクが中国では不足しているという事態も私たちの不安感をいやがうえにも高めます。正直、不安は不安です。でも、上海市では危機管理の対策がかなり厳格に実施されています。何よりも上海市の住民の意識が予想以上に高い。こういう時は、自分勝手な行動は控えて、最も情報を持っている政府の言うことを聞くしかないでしょう。いまは一日も早い事態の収束を願うばかりです。今回は、そんな不安な日常で見聞きしたことをお話ししたいと思います。 ポッドキャスト
  • 2020/01/01

    日本語学部通訳クラスのふたり 日本や日本語との付き合い方も 01月号:私の所属する大学の日本語学部には、通訳クラスあるいはハイクラスと呼ばれるコースが設置されています。日本語学習歴が長い学生を対象に、通訳者養成ためのカリキュラムが組まれたクラスです。他の言語・文学クラス、日英両言語クラス、国際貿易・金融クラスなどのコースとは異なり、通訳クラスは学生数が多くても10人程度と少数精鋭です。今回はその通訳クラスの2人にお話を聞きました。彼女たちの経歴も、日本や日本語との付き合い方もとても興味深かったです。私自身のステレオタイプな見方に、「それ違うよ」と言ってもらえたようで、視野が広がりました。いつものことですが、学生には多くのことを教えられます。昨年の7月から始まった車到山前必有路。いろいろな方々に助けられ、無事に新しい年を迎えられました。お聞きくださっている方々にも心よりお礼申し上げます。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。 ポッドキャスト
  • 2019/12/01

    【光陰矢の如し】出演者の方々の近況と私にまつわるお話しも少しだけ 12月号:光陰矢の如し。しかも年をとればとるほど矢の飛翔速度はいや増しに増します。7月の開局から、気が付けばすでに半年の月日が流れ去っていました。この間、8人の方々にご出演いただき、いろいろ貴重なお話を伺いました。今回は、過ぎ去った時間を手繰り寄せ、現在とのつながりを確認しながら、出演者の方々の近況 をご紹介し、さらに 私にまつわるお話しも少しだけ ご紹介させていただきたいと思います。楽しんでいただければ嬉しいです。 ポッドキャスト
  • 2019/11/01

    馬には乗ってみよ、人には添うてみよ 11月号:「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」私の好きな表現です。辞書で意味を調べたことはなく、なんとなく語呂が気に入って自分流の理解で使ってきました。私の勝手な解釈では「人は印象とは違うもの。じっくり付き合ってみないと、その人のことはわからない」という意味です。今回のインタビュイーは、日本語がとびきり上手な大学4年生の崔さんです。2年前、彼女のクラスの授業を受け持ったのが知り合ったきっかけです。インタビューを終えてふと頭をよぎったのは、冒頭のあの言葉でした。人の印象がいかにいい加減か、頼りにならないかを思いました。彼女は言います。「他者と交流することで初めて、自分が偏見を持っていることがわかる」なるほど、至言です。いやはや、どちらが教師で、どちらが学生か ......。それにしても、たくさんの気づきをもらえたインタビューとなりました。 ポッドキャスト
  • 2019/10/01

    ライターが見た中国・上海の2年半 10月号:質と量。中国あるいは中国人を真に知るためには、おそらく質的に少数を深く、量的にできるだけ多くを分析する必要があるでしょう。でも、どれほど長く上海に住んでいても、知り合いになって話ができる人の数はたかが知れています。もちろん、地域の活動に参加したり積極的に地元に溶け込もうとすれば、それなりに交流機会は増えるでしょう。とはいえ、それとて地域が限定されてしまうなど、さまざまな社会階層にわたる人々と出会うというのはなかなかできないことです。仕事を持ち、子育てや家事を担っていれば、なおさらです。ところが、人に会うのが仕事ならば話は別です。そこで今回は、2017年4月の来? (※さんずい に 戸) 以来2年半の間に取材を含めて900人の人に出会ったというライターのハルさんに出演いただき、中国(人)について知り得たこと、考えたことを、ご自身の生き方への影響についても含めて語っていただきました。 ポッドキャスト
  • 2019/09/01

    作文から見た中国の大学生の力と意識 09月号:自分の思いを文章で表現するってとても難しい。母(国)語でさえ意のままにならないのに、ましてや外国語で思いを伝えるなんて。でも私は日々、そうした難しい作業を見事にやってのける学生たちを目の当たりにしています。もちろん、その内容もすばらしい!いまの中国の大学生達はどんなことを考えているのか、どんな価値観を持っているのか――第3回目は、そうしたことについてご紹介したいと思います。みなさんの中国人理解に役立つとしたらとても嬉しいです。 ポッドキャスト
  • 2019/08/01

    16年来の老朋友と上海での生活について語る 08月号:初体験で緊張してしまったのでしょうか。自身が誰であるかについて全く説明しないまま、第1回目の対談をリスナーの皆さんにお聞かせしてしまいました。聞き手や読み手など相手の立場に立って考えることの重要性を日ごろから口を酸っぱくして話している本人が、そのことを忘れてしまっていました。それに気付かせてくれたのは、今回のゲストである実光順子さんでした。上海で知り合って16年。稀少な「老朋友」です。今回は、その「老朋友」と上海での生活について語り合い ました。 ゲスト >> ●実光順子:月刊CAMNET電子版「さねみつじゅんこ の日本人妻の歯ぎしり」著者(連載) http://camnet.jp/camnet/ ポッドキャスト
  • 2019/07/01

    祝!上海松江局開局 大学女子ソフトボール部5人 07月号:上海にある大学の女子ソフトボール部メンバー に、彼女たちの熱い思いを語ってもらいました。中国の学生は幼稚園のころから塾に通ったりと、家族ぐるみで勉強漬けの日々を送っています。そうして厳しい競争を勝ち抜いた彼女たちが大学入学後に選んだのはソフトボール。ちょっと不思議な気がしました。しかも、彼女たちは高校まで体育の授業以外にほとんどスポーツに触れていないのです。でも、引退を間近に控えた彼女たちが語るソフトボールへの思いはとても素敵なものでした。ゲスト >> ●大学女子ソフトボール部5人 ポッドキャスト


    (※編集部注:番組タイトル「車到山前必有路」とは)

    車到山前必有路 chē dào shān qián bì yǒu lù (チョオ ダオ シャン チエン ビー ヨウ ルー) 中国の諺。馬車などの「車が山に到着しても、必ず進む道はある」。たとえ困難が有っても、一定の時に至れば、解決の方法が必ず有るものだ、という意味。「進めば必ず道は開く」「成せば成る」「案ずるより生むが易し」と同じような言葉か。